伝えたいこと

みっぺる

2005年08月09日 08:00

皆さんに知っていただきたい歌があります。
一人でも多くの人に伝えたい歌があります。

それは、沖縄民謡の重鎮・登川誠仁さんの「戦後の嘆き」です。
早速、歌詞を載せます。



(歌詞)                             (訳)
大和から戻て 沖縄(うちな)着ちみりば         大和から戻ってみれば
元ん姿無(ね)らん かにん変わて            沖縄に元の姿無し、こんなに変わって
  戦我(わ)ねうらみゆさ                    私は戦争を恨む

見りば懐かしや戦場(いくさば)になとて         哀れなる古里、戦場の古里
世間御万人(うまんちゅ)ぬ袖ゆ濡らち          世のすべての人が泣き濡れる
  戦我ね(わ)うらみゆさ                    私は戦争を恨む

島戻てみりば親兄弟(うやちょうで)ん居らん      島に戻ってみれば、親兄弟もいない
戦世ぬなりや涙びけぃ                    これが戦争、涙ばかりの
  戦我(わ)ねうらみゆさ                     私は戦争を恨む

思切(うみち)らねなゆみ 泣ちくやでちゃすが     思い切らねば、泣き暮らすばかりで 
戦世ぬなれや運命(さだみ)でむぬ            どうする  これが戦争、運命なのだ
  戦我(わ)ねうらみゆさ                     私は戦争を恨む

たるんうらみゆるくとぅやまたねさみ            私は誰も恨みはしない
戦はじみたる人(ふぃと)るうらむ              ただ、戦争を始めた者だけを恨む
 戦我(わ)ねうらみゆさ                       私は戦争を恨む



作詞・作曲 登川誠仁   「戦後の嘆き」
「スピリチュアル ユニティ」 登川誠仁(リスペクトレコード)より




登川さんはステージでこの歌をリクエストされても「悲しくなるから。」と言って、
歌わないと聞きました。
それはそれだけこの歌、そして戦争に対して、
戦争を体験してきた人にしかわからない深く、重いものがあるからなのでしょう。

私は初めてこの歌を聴いた時、しばらく身動きが取れませんでした。
我に返ると次の歌が始まっていましたが、もう一度「戦後の嘆き」に戻しました。
そんなことを何回繰り返したでしょう。
今でもこの歌を聴くと、自然に涙があふれてきます。
そして、この歌が私に三線を弾けるようになりたいと思わせた原点でもあります。

この歌はぜひ歌詞だけではなく、誠ぐゎーさんの歌と三線で聞いていただきたいと思います。


歌詞を載せてもいいものかどうか迷っていた時(↓「歌詞を載せてもいいですか?」)、
びんさんにアドバイスしていただきました。
おかげさまでこうして記事を書くことができました。
改めて御礼申し上げます。  本当にありがとうございました。


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